抜群に面白かった。
それなりの数の海外ドラマを見てきたけど、この感覚は久々。
50〜60年代のチェスの世界を舞台にした少女の物語。7話完結。
ストーリーは見る人選ばぬ王道。なのに古臭さを全く感じないのが本当に凄い。
ポストフェミニズムの先を行っている。
チェスを知らなくても全く問題ない分かりやすさ。でも、知ってたらもっと楽しめるチェスの中身の完成度。
全てを言葉で説明しきらないセリフの塩梅。登場人物の表情、立ち振る舞い、カメラワークでそれとなく伝える空気感がいい。
絶対悪の登場人物はいない。絶対善でもない、どんな人だっていろんな面を持っていることを淡々と描くことで、気持ちを登場人物に投影出来る。
セットも細部まで細かく当時を再現。さまざまな国のさまざまな場所が出てくるのに、どれも抜かりない。衣装やヘアメイクも、ただお洒落なのではなく、一つ一つに意味があるのがよくわかる。
アニャ・テイラー=ジョイが13歳から最後まで主人公を演じているが、魅力が溢れ出てた。美しく可愛らしく、どこか怒りながら不安定で、負けず嫌いで意志のはっきりした、彼女の成長過程を演じきっている。
ということでベタ褒めしましたが、私は最高に楽しめたので、興味ある方はぜひ。
1月限定でNetflix契約。元々見たかったドラマはこれではなく、そのドラマは早々に見終わり、残りの期間はNetflixオリジナルコンテンツをせっかくなので。
映画8本、ドラマ3作、その他パラパラと試しましたが、これがベストかな。