ろく

クイーンズ・ギャンビットのろくのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.8
やばい、気づいたら全部見ちゃったよ。もうブラボーが止まらない。

そもそもアメリカのハリウッドが今中国資本でSFばかり(マーベルだよ)になってしまっている。だからドラマに映画の人たちが動いている。こんな映画が見たかったんだけどそれがドラマで見れるとはねえ。すごいぞネットフリックス。

まず主軸のストーリーがいいじゃないか。ここにあるのはスポ根、そして友情・仲間。でもそれがいかにもな感じじゃなく、こんなドラマからその展開になるのが嬉しくてしょうがない。

主役のアニャ・テイラー=ジョイがまたなんともいいんだ。彼女はチェスの天才児なんだけど、彼女の成長がこの映画では見れるの。それこそビルト・ウイングス・ロマンなの。そして彼女はまた何も否定しない。何も笑わない癖にだれにも寛容。そうトレランスの精神が彼女にはあるんだよ。

さらにドラマだからなんて言わせない映像。天井がチェスの盤面になっているのには喝采。聞いたとこによるとこのドラマは8Kで撮っているとのこと。ここら辺がお金もかけているのだよ。ちゃちな映像でないのが嬉しいじゃないか。チェスの闘盤シーンなんか毎回違うのが凄い。

さらにさらにアニャの服もピックアップだ。1960年代のフファッションにも注目だよね。シックでいながらもなんともかわいい。ああ、この黒のワンピースなんかかわいすぎて死ねるレベル。

最後はこれでもかのハッピーな終わり方。不穏な映画だからなんか嫌なことがあるのかしらんと思ったけどそれは杞憂だったよ。もうウルトラハッピー。みんなチェスしようぜ!

つらいことはいくらでもある。でも前を見れば生きていける。背筋がシャンとすれば生きていけるんだ。それをこのドラマは教えてくれた。それだけで僕は満足なのさ。乾杯!
ろく

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