このレビューはネタバレを含みます
正義感あふれる刑事の望月(綾瀬はるか)と猟奇殺人の容疑者である日高(高橋一生)が入れ替わってしまうというファンタジー要素が強めのサスペンス。
さまざまな考察が行き交う中、物語として綺麗に締まっていて良かった。個人的には細かい伏線を回収しきれなくても(そもそも脚本家が伏線だと思ってないことが多い)物語に整合性が取れていれば良いかなと思うタイプなので、失速せずに最終話まで話が進んでいってよかった。
日高の無罪を主張したい望月と兄を庇って殺人の罪を償おうとする日高という愛の物語でもあると思うし、八巻やセク原、陸のキャラクターも良かった。
愛する兄を失った日高と心の支えとなっていた陸を失った望月、2人ともこの入れ替わりによって多くのものを得て、失ったと思う。
入れ替わりというファンタジー要素が強い展開の中、重さを持って物語が進んでいったのは主演2人の演技力であり入れ替わりが中盤で戻った時に一瞬で戻ったなと視聴者が気付くことができるところも演技力あってこそ。この2人にしかできない役だったと思う。
