なんだか巷の評判は悪いみたいだけど、シーズン1最終話まで観た結果、なるほどそうきたか、と膝を打つ思い。
原作があるので当然だが「ロード・オブ・ザ・リング」の壮大な世界観と、物語軸、価値観を踏襲して、ちゃんと成立させてきた。JAバヨナ監督、終わってみればバッチリだったな！
太陽の第二期。冥王モルゴスとの戦いに勝ったものの、兄の仇であり生き残ったと思われる副官サウロンを殺すため、戦い続けるガラドリエル。
ケイト・ブランシェットとは違うけど、ジュディ・フォスターを彷彿させるシンシア・アダイ＝ロビンソンのガラドリエル役はじゅうぶん魅力的なキャスティング。シリーズ通した伏線＝誘惑も明らかに。
エルロンドには違和感あったけど、ミスリルを巡るドゥリンとの友情物語を観てる間に意外に慣れたしね。
壮大で美しいヌメノールの世界観やエレンディルの強さ、LOTRにも出てた息子イシルドゥル。黒エルフのアロンディルとブロンウィンとテオ、アダルの策略。
エルフ、ドワーフ、ハーフットとよそびと、人間たちのストーリーが並行しており、全てが収束する前の話なのも、原作や過去作の前提知識が無い人には理解しにくい点だろうなぁ。
（…ポリコレなキャスティングは飲み込むとしても、血縁関係ある人物同士で異人種をキャスティングされると一瞬、ん？ってなって没入感削ぐよなぁ）
そして物語の一つの核心に迫るノーリ。よそびとは何者なのか？もね。サウロン？イスタル？マイア？ガンダルフ？
“自分が何者か決めるのは自分だ”
僕としたことがアラゴルンを彷彿とさせたハルブランドのミスリードには気付けず。原作通りの策略によってエルフは踊らされ、ガラドリエルの兄の短剣とミスリルによってエルフのための”3つの指輪”が作られる。
原作では詳しく描かれてるはずだが、他にドワーフ”7つの指輪”、人間の”9つの指輪”、そしてサウロンの”力の指輪”が存在する事が、エンディングでサラッと歌われてた。
やっと物語の骨格が明らかになったということ。モルドールに至ったアイツ。死んだと思われるイシルドゥルなども含め、これからが本番なわけですね🤔
