もっこ

それでも僕らは走り続けるのもっこのネタバレレビュー・内容・結末

それでも僕らは走り続ける(2020年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

優しいドラマです。
"男らしさ""女らしさ"、年齢、マイノリティへの偏見、権力構造、あらゆるものから解き放たれていてとても快適でした。

イムシワンが好きなので気になっていた作品です。
私はもともと異性愛のラブロマンスが苦手なので「やっぱり合わないなと思ったらすぐ観るのやめよう」と思いつつ視聴してみましたが、どんなアイデンティティを持つ人も尊重してあって丁寧に作られていたので、思わずのめり込んで最後まで楽しく観ました。

イェジュンがあの場面で
「人はみんな違う 違っても間違いじゃない」
って言えるドラマだってことが全てを表しているかと思います。人間讃歌。

それから、ソダナがイェジュンに謝るシーンがすごく印象に残っています。ソダナの成長を感じるシーンです。「わたしは同性愛者だ」という嘘をついたソダナのことをずっとモヤっとしながら見てたから、ここで回収されて良かった。


個々のキャラクターが魅力的で、特に主人公2人が人間として成熟していて観ていて尊敬できましたし とにかくかっこよかった。

わたしはやっぱり家父長制と闘っている作品が好きだなと改めて思いました。
みんな悩みながら前を向いて、ちゃんと幸せになろうとしていて素敵です。

でも、終わり方だけ…
そんなに無理やり全部"ハッピーエンド"にしなきゃいけなかったかな〜とは思いました。
父親があんな感じでしれっと隣に座ってきたら私なら殴る。
あと、主要メンバー全員をカップルにしたい感じはやっぱりラブロマンス苦手…

それを含めても、主人公たちの人間性に惹かれるし お仕事ドラマとしても興味深いし お洋服が可愛いし、好きなドラマのひとつになったと思います。



追記
名もなき野良犬の輪舞が好きな人はとにかく15話まで観てください(全16話)
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