90年代から現代までの時間の流れを本当に上手く表現していて時代が切り替わる毎に登場する也英と晴道の伏線が素敵
皆が誰かを想っていてそれが報われなくても好きな人をそのまま愛する全ての登場人物達に完全に心持っていかれました
最近の日本のドラマは照明などがフラットで出来上がりの映像の良さを殺してしまう印象があったけど、そんな所にも注目して日本には珍しいフィルム調のカメラで撮影をし、光の入り具合がベストになるよう陰影と自然光を気にして撮影したという監督さんのインタビューでは本当に感動をした
今回、監督兼脚本を努めた寒竹ゆりさんにしか出来なかったこのクオリティのドラマで本当に素敵なものを観たと思う
台詞一つ一つに役の感情が載せられているのに加えて、観ている側に人を好きになるとは何かと語りかけられているようで余計に惹き込まれた
好きなシーンが多くて収集がつかないけれど、占部君の真っ直ぐな想いと也英に対する比喩、海老の養殖漁業をやろうかなと言い出した場面は微笑ましくなる反面でものすごく切なくて泣けた
他にも色んなシーンが印象的だけれど監督にインスピレーションを与えた宇多田ヒカルの曲の使い所が本当に抜群である
元々有名な曲を使うからこそ、多用することで内容が曲負けしないよう計算されたとの事で意識して聴くとより楽しめると思う
壮大なスケールだからこそ味わえる物語の深み
この規模の脚本を書き上げて監督も努めた寒竹ゆりさんは尊敬でしかないですし、企画を通し我々に素敵なラブストーリーを提供してくれたネトフリ様ありがとうございます😭