ナーガ

サンクチュアリ -聖域-のナーガのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.6
家族全員でハマり、みんなで一気見しました。
普通の大相撲中継では絶対に映さないようなアングルと画質で、相撲の取組や稽古を見せてくれます。そしてストーリーがめちゃくちゃ面白い。

なんだろう、例えていうなら、「あしたのジョー」のアニメを相撲版にして実写化したような感じかな。主人公やその他の登場人物の破天荒さとか危うさみたいなものも似てます。すっごく強いライバルが出て来るし、親方が協会からつまはじきにされてるところとか、貧乏部屋と金持ち部屋との対比とかも。

主人公の猿桜を演じた一ノ瀬ワタルさんを初めとして、先輩やライバルのお相撲さん役の俳優陣が素晴らしいです。ちゃんと時間をかけて体を作って撮影に臨んだであろうことが画面からわかるし、一ノ瀬さんは序盤と最後の2話でまるで体が違っていてストーリーの説得力がすごいです。

ピエール瀧さんを久しぶりにしっかり見れて,嬉しかったなあ。

最初の方では、女性が土俵に上がれないことや暴力的な指導に対しての問題提起がなされて、そういうところにも切り込んでいくのかと思いましたが、全体としてはそこはあまり深掘りせずに事実として受け入れています。このドラマが描きたかったのはそこじゃないってことでしょうね。

部屋の名前に猿とか虎とか動物の名前がついていて、四股名の一文字めにも同じ動物が使われていて、名前を見ればどの部屋の力士かがわかるので、わかりやすくて良いです。


フィルマークスさん、重要な役どころの静内を見事に演じた俳優さんの名前を、載せてくれないってどういうこと? 住洋樹さんという、元大相撲力士だそうです。
静内の小学生時代の役として出ていた子役の子が住さんにそっくりなことにもビックリ。本当の息子か弟なんじゃないかと思うほどです。この子の演技力も相当なものです。


いやー、この4月から6月の地上波ドラマにはあまりハマれなかったのですが、Netflixは良いもの作ってくれますね。次元が違います。
見てよかった〜。
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