Ryohei

サンクチュアリ -聖域-のRyoheiのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.0
両国国技館。

その聖域に「相撲」を見に行きたいと思った。

「相撲」=「神事」

と、いうことは今まであまり意識してこなかったけど、土俵の掃き方が決まっていたり、断髪式の儀式など節々に丁寧な表現があり、日本人ながら勉強にもなった。

Netflixでないと見れない、攻めた脚本と映像表現も、やはり素晴らしい。

ここまで泥臭いことが実際に行われていることはないと思うが、横綱の子供のジレンマやタニマチ(谷町)との関係、男だらけの社会のイジメなど結構リアルで恐ろしかった。

そして、作り方もNetflixらしく面白い。

制作チームは、劇中でキャストたちを本物の力士に見せるためには120キロ以上の体重が必要と考え、ハリウッドで肉体改造を専門的に扱う Enix Lifestyle 社に相談。
1年かけて40キロまでなら健康に配慮して体重を増やすことが可能だということで、キャスティングの条件が「1年間をこの作品の準備に費やすことができる、体重80kg以上の男性」となった。

オーディションから、狭き門やけど実際主役を勝ち取った一ノ瀬ワタルはオーディションの85kgから40キロ増量したそうだ。

さらに、クランクアップの後は、力士役のキャストのための「減量プログラム」も実施されたそうで、役者の役作りまで徹底してサポートしている制作体制は本当に素晴らしい。
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