しおの

サンクチュアリ -聖域-のしおののレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
3.2
セットや配役など全体ちゃんと作ってる感がすごくてただ金をかけたという以上の力作。肝心の相撲シーンも現実離れしているしさすがに本物とは比べられないにせよ稽古シーンなんかはスポーツ物特有の嘘臭さをかなり回避できていて良かった。ドラマ面や露悪的なジョークで受け付けない人もいるだろうが、個人的に残念だったのは相撲界の暗部を描き異端児を置きながらもそこに触れるだけ触れてつつかない点でこれは肩透かし。当たり前だが基本的に競技へのリスペクトが勝っていてだからこそドラマにできたのだろうが前半で投げられた普通の疑問が有耶無耶になるのは不自然でせっかく悪弊に触れたのだからもう少しつついても良かったかとおもう。しかしそれにしてもよくここまで作り込めたなという感心の方が強く、粗野でいてチャーミングな一ノ瀬ワタルの主演も大当たりでただのスポ根にしても最後まで引っ張られるだけの魅力もあった
しおの

しおの