しおの

キャシアン・アンドーのしおののレビュー・感想・評価

キャシアン・アンドー(2022年製作のドラマ)
1.5
まぎれもなく新しいスターウォーズだったが面白くない。スターウォーズ的ギミックをシリアスでダークなトーンでつかってみせて新機軸を狙ったのだろうが暗くて地味でただマニアックなだけ。世界観と作風がまったく噛み合っていない。「ローグワン」のようなダイナミズムもカタルシスもない。つまらないばかりか可愛げもない。
主要スタッフのトニー・ギルロイは「ローグ・ワン」にもかかわっているが、私の苦手な「ボーン・シリーズ」の脚本家でもあり嫌な予感はしていたが案の定というか。洗練された風な装いが鼻につくし、深刻ぶってばかりでテンポも悪い。一つ一つのエピソードも貧相過ぎで、主人公の道程も退屈なら、裏工作も帝国の権力闘争も退屈。全エピソードが停滞しきった群像劇などはじめて見た。スターウォーズは光る剣で戦う超人がいる世界で舞台装置はエンタメ用。刑務所作業やセレブのコソコソ話を何度も何度も繰り返し見てどう思えばいいのか?凝っている風だがご都合主義のテクノロジーだけは本編シリーズを踏襲していてこれも分けがわからない。特に中盤以降は見ていてストレスを感じるレベルの詰まらなさで12+12話にする必要があったのかはかなり疑問。果たしてここから巻き返せるのか?良かったのは俳優の顔が古い洋画のバタ臭い感じの顔だったことでそこは昔のスターウォーズらしかった。スカルスガルドがかっこいいのとぼろいドロイドが良かった
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