しん

フォレスト・ジャイアントのしんのレビュー・感想・評価

フォレスト・ジャイアント(2020年製作の映画)
2.5
普通の作品という感じでした。グローバリズムと市場原理主義への批判、その中で苦悩する人々を描いた作品で、結構既視感がありました。ただ、フィンランドが舞台で、整理担当者が主人公という点が少し面白く、とりわけ自国ではある意味どうしようもない小国、さらにその一地域の苦悩が面白かったです。フィンランドといえば長閑で社会福祉が充実している国という印象程度でしたが、自国でコントロールできることが少ないことによって、悲哀を味わうことになります。

面白いところは少なくないのですが、やはり最後が気持ち悪かったです。詳しくは書きませんが、これでは結局グローバル資本主義の手先であることをやめておらず、それに気持ちよくなっている人々はこの物語的には、むしろ非難の対象なのではないでしょうか。

全編を振り返って、「そうなんの!?」と少し批判したくなる作品でした。
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