しん

ラ・ラ・ランドのしんのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.0
東京国際フォーラムで生のオーケストラとともに鑑賞しました。ストーリーの陳腐さやご都合主義の度合いだけを見れば2.0なのですが、生オーケストラがあまりに良かったので、完全にはまりました。

映画館だと音とシーンがぶつ切りで繋がりそうなところ、生オーケストラなので余韻がしっかり残ります。しかも音圧がすごいので、トランペットのソロパートなどは涙が出てしまいました。自分の中で盛り上がってくるのが肌感覚として分かるのは、得難い経験でした。

他にもプラネタリウムで二人が空中浮遊するシーンなど、普通に見たら安っぽさし感じなかったと思うのですが、曲が乗ることで不思議と本物感が数倍増して見れるものになっていました。生のオーケストラの凄さが、映像とセットになることでより感じられました。

繰り返しになりますが、ストーリーや構成は誉められたものではありません。今回は生の音という一点で持っていかれた、ある意味で今までにない経験でした。いい夜を過ごせました。
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