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母性のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.0
女性の感想が聞きたくなる映画。原作既読で映画の宣材用チラシもデザインが良かったので、公開を楽しみにしてました。
おばあちゃんが大地真央で、お母さんが戸田恵梨香で、娘が永野芽郁という。マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーみたいな。え?世代が古いし分からない?えーっと…では、長宗我部国親、元親、盛親みた、誰が例え下手じゃい!はっ!失礼しました!
あと、義妹役の女優さんが原作のイメージと比べると可愛すぎて「もっとブサイクはいなかったのか!」と思ってしまいましたが、雰囲気はあってました。モデルで女優の山下リオという方だそうです。そのほかの俳優さん達も、原作のイメージからあまりブレてなくて、配役がとても楽しめました。義母役の高畑淳子の演技はインパクトがあって、ちょっと笑えるくらい面白かったのと、大変やつれた戸田恵梨香もなかなか良かったです(←演技がね)。
約2時間の映画は割と原作に忠実でしたが、どうしても話を端折ったりせざるを得ないのは残念なところでした。父親もただの酷い奴でしたし、娘はただ可愛そうなだけでしたが、登場人物の心情や内情を知るには原作がお勧め。
“母性”の意味をネットで調べてみると「女性のもつ母親としての性質。母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質」となってました。しかし、別のサイトでは「母性は、本能的に女性に備わっているものではなく、一つの文化的・社会的特性である。したがって母性は、その女性の人間形成過程、とりわけ3~4歳ころの母親とのかかわりによって個人差がある」となってました。頭の中を整理しながら軽く目頭を押さえ、部屋の天井の隅っこをぼんやりと眺めて「どっちやねん」とつぶやく。
ついでに“父性”も調べてみたら「父としての性質。父として当然持つ気持」やて。雑!薄い!ほんで分からん!
という事で、おそらく一般的に母と娘の間には、お互い何かしらの思いが入り込むのだろうと思うのですが、おっさんである私が頭でそれを何となく理解したところで、感覚的に違ったりするのだろうと思います。なので、映画はちょっと偏った母と娘の美人親子(母娘)三代記として楽しみました。できれば原作読んでからの鑑賞が良いかと。
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