ソラアユム

母性のソラアユムのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.6
題名:母性
鑑賞日時:2022年11月26日
鑑賞方式:MOVIX川口
評価:3.6(MAX5.0)

『どうすれば母は私を愛してくれるだろうか…』


2022年191本目(劇場鑑賞42本目)
原作未読

【短評】
 原作が湊かなえであることと、予告から王道のサスペンスを予想していたのですが、人間ドラマの比重が大きく、個人的には期待外れ。母の真実、娘の真実、母娘の真実の3章構成は良いと思うのですが、ストーリーの展開が鈍重で、少しテンポが悪いかなと。如何にも小説に登場しそうなキャラクターの言い回しも違和感を覚えました(居酒屋のシーンでは何の脈略もなく突然今作のテーマについて話し出す笑)。場合や見方によっては、母性は自然に沸き上がる本能ではなく承認欲求に近いものである、という視点の鋭さは流石だと思いました。

【まとめ】
 原作は一度読んでみたいと思います。雰囲気としては同作家小説『未来』に近いかなと。是非、次回は湊かなえの『告白』と並ぶ傑作『豆の上で眠る』を映像化して欲しいです。


以上