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母性のMKのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.2
祖母と母と娘のはなしかな。
親子という言い方でも語れるのかもしれないけれど、なんとも切ない物語だった。

子どもでい続けたかった女性、母に愛されたかった女性、子どもに母になって欲しかった女性…どれもかたちは違えど母子の愛には違わないと思うのだけれど、お互いの想い違いが生まれればそこには愛とは程遠い恐ろしい感情も芽生えるのだなと。

腹の中にいる生き物、娘が授かった宝物、生命を未来へ繋げるかけがえのない存在、サヤカ。

母性は後天的なものだと作中にあったけれど、備えることができるのは子を産むことのできる女性だけのもの?

私には理解しきれなかったけれど、母性というものに想いを馳せる2時間だった。

ただ物語の良し悪しとは別の感想としては、どの感情も強調も誇張もされず、フラットに情動が入力され続ける感じ。
そういう意図なのかもしれないけど、個人的には小説で読んでも良かったかなぁと思ってしまった。

コトリンゴさんの劇伴久しぶり、良かったな。
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