TakiRe9uieN

母性のTakiRe9uieNのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

マジで怖いけど良い作品だった。

良い思ったのは母娘それぞれの視点があること。
自分が良いと思っていても、他者はどう思っているのか分からない、それが描かれていたと思う。
これは過去作の「しらゆき姫殺人事件」でも使われていた気がする。

例えばキティちゃんのカバンを欲しがる娘に対して、拒否的な意見をいうシーンでもルリ子は優しく言い聞かせているつもりでも、清佳目線ではきつく言い聞かせてるように見えた。
この食い違いが最後の自殺未遂の前のシーンに繋がってきていると思う。

ルリ子が清佳の名前を思い出すシーンも正直恐怖しかなかった、明らかに清佳がいなければ自分が母親として成り立たなくなるとしか思ってない。

終盤で清佳が妊娠したことが分かったけど、いままで愛を全く受けてこなかった清佳が生まれてくる子に母性を持てるかも分からない...。

っていうのは自分の意見で、チラッと他の評価みたけどハッピーエンドって意見もあれば、自分の様に怖いっていう意見もあった。
実際この物語もどちらかの都合がいいようにいろんな見方ができる作品になっていると思う。
人に勧めてどう感じたか聞きたい。

ただちょっと重い。

重いけど、湊かなえ作品特有の人間のリアルさがよく出ている作品だった。
つぎは実写は「ユートピア」おなしゃす!
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