なつみ

母性のなつみのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
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原作既読のような気がする。

ずっと苦しい。何かに共鳴しているのか、はたまた何かに嫌悪感を抱いているのか、何かが悲しいのか、苦しさの理由は分からない。

人は皆自分の物差しを持っている。発した言葉や一挙手一投足が、自分が意図して行った通りに相手に、他人に伝わるわけではない。
私の物差しで愛情を与え、相手の物差しでその愛情を受け取る。
尺度が違えば、物の見え方も変わってくるよねえ、という話。

母性を持ち愛を与えられる者(母)になることが必ずしも善良だというわけではないけれど、「与えられる側」、「娘」であり続けたいと願うのなら軽率に子供を作るべきではないな。と思うなど。
「愛されたい」と思う暇もないほど、いつどの瞬間も愛情を注いで私を育ててくれた母の偉大さを改めて知る。


ルミ子も清佳も、どうか自分の人生を生きて、と思った。
なつみ

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