Papi

HOMESTAYのPapiのネタバレレビュー・内容・結末

HOMESTAY(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

彼と同じ歳の頃は、だれもが自分のことしか見えてなくて、自分ばかりがなんでって思ってしまってるのよなぁ…とまるであの頃の自分のことを見てるようで、少し恥ずかしくなりました。

大切にしてるとか愛してくれてるとか、気にかけてくれてるとか、それを言葉で伝えてほしいんだよ!って何度思ったことか。まぁそれって思春期のわがままさや不安定さが影響してて、仕方ない部分でもある…

今でも、なんであの時あんなことしたんだろうとか、なんであんなこと言ったんだろうって、思春期の頃なんて思い出せば思い出すほど後悔しかないけど、母が「そうやってわがままでも気持ちをちゃんと曝け出せるようにする大切な時期なんだよ」と言ってくれたとき、本当に一生頭が上がらないなぁと思ったことを思い出した。自分のダメな部分をすべて受け止めて許して、背中を押してくれるそんな母の偉大さと優しさが、無償の愛すぎて、嬉しかったなぁ。

あの時期があったからこそ、今こうしてこういう考えに至ったわけで、美談になんか絶対にならないけれど、反抗期や思春期を経験できてよかったと思えている。それが全てだなぁと思いますね。


彼は一度"生死"を彷徨ったからこそ、生きる喜びを見つけることができたし、近くの大切なものや人に気づけた。"生死"を彷徨うことなどなかった方がそりゃ良かっただろうけど、あれがなきゃ彼は大切なものを見つけられなかったんだろうと思うんだよなぁ。

やっぱり、何か経験を積むことで、人の思考や感情、行動は変化して成長していく。そのことに改めて気づかされました。

ほんと、不器用でいじらしくてでもこの世代の本質的な部分に触れてる作品であり、人生の教訓みたいな作品です。

それにしても杏奈ちゃん、相変わらずかわええの。
Papi

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