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グレイマンのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

グレイマン(2022年製作の映画)
3.3
なかなか面白かった。よくあるスパイエージェントのアクション映画。監督は「アベンジャーズ/エンドゲーム」などのルッソ兄弟で、主演は「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリング。そのほか「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスに、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のアナ・デ・アルマスが出演。製作費がNetflix史上最高の2億ドルだそうで、ド派手な爆発やカーアクション、アジアにヨーロッパなど世界をあちこち飛び回るあたり「金かかってるな〜」となります。Netflixにて鑑賞しましたが、劇場公開もされてるようなので、映画館の方がより楽しめる映画かと思います。
内容的には、ジェイソン・ボーンより軽めで、ジョン・ウィックより真面目な感じでした。ただ、どうしても二番煎じ感は拭えません。それでもなかなか面白かったのは、敵役のオシャレでイかれたちょび髭のクリス・エヴァンスや、タミル人暗殺者のダヌーシュ、とにかく可愛いアナ・デ・アルマスなど、ライアン・ゴズリング以外のキャラも大変魅力的だからだと思います。それぞれスピンオフ作れそうなくらいしっかりしたキャラ立ちでした。
それにしても世の中CIAエージェントがらみの映画がメチャクチャ多い。
CIAをネットで調べてみますと、「CIAエージェントになるには?」というページが某求人サイトにありました。それによると主な業務内容は、国家安全保障に関する情報の収集と分析や、収集したデータを基に報告書を作ったり、情報収集技術の研究と開発、あと、他の当局に協力して国際的なテロなどの調査や当局の支援などを行うようです。
気になる給与ですが、年収で250〜1,690万円と幅があるようで、平均給与は年収で約81,000ドルくらい、日本円で大体1,100万円(1ドル136円で計算)くらいのようです。スキルや経験、配属先によって金額は変わるようですが、映画のように命がけの仕事で年収1,600万円くらいだとしたら、どうでしょう、ある程度覚悟が要るかもしれません。業務上の経費は別だと思いますが。
実際にCIAになる場合、一定水準の教育や特別な研修を修了し、様々なテストに合格しなくてはいけないようで、4年生大学卒業はおそらく必須、修士号の取得や大学院などを出ていると採用される可能性が高くなるようです。また、米国以外に派遣されたい場合は、複数の外国語を流暢に話せると有利とのこと。映画内のライアン・ゴズリングは刑務所長いけど、数カ国語喋れるんでしょうね、きっと。
試験に合格しエージェント候補生になった場合、経歴確認と薬物テストや身体検査があるようで、それらの選考を通過すると、新人研修プログラムに参加し、配属される部署によって延べ18ヶ月間のスパイ活動訓練プログラムに参加するそうです。ということは、1年半で無敵の暗殺者になれる人はなれるという事でしょうか…凄い。
あ、あと応募条件要項には「運転免許を持ち、視力・聴力、健康状態が良好で、世界中にあるCIA海外支局での勤務が可能な23~35歳までの米国民」とあるようで、まずはアメリカ国籍が必要という事ですね、そりゃそうだ。年齢的に私はもうCIAにはなれないので、目指すなら日本人らしく忍者でしょうか?戯言が過ぎました。
映画「グレイマン」は、当たりハズレの多いNetflix映画の中でも、他のハリウッド大作と同じくらいのスケールと安定したクオリティがあるので、アクション映画が好きな方はとりあえず観た方が良いです。
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