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グレイマンのTMCのネタバレレビュー・内容・結末

グレイマン(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

こんなのグレイマンじゃないやい!

まあキャスティングからして覚悟はしてたけどね。
彼のどこが目立たない男なのよ。
でもNetflixでルッソ兄弟だったらそれでも面白いかも、と思っちゃったんだよね。

全てにおいて大味すぎ。
ディテール命な話なんだから。じゃないとただのバカアクション。
戦闘力も超高いけど同じぐらい危機回避能力がずば抜けてる(そしてそこを説明してくれる)のが特長なのに。
あれじゃ輸送機で裏切りを知った理由が全然伝わらない。なんとなくか?と。

ロイドが別人すぎ。
コートに対抗できるライバルを置きたいのはわからんでもないけど、だったら配役は逆の方がまだ許せたなあ。筋肉量が多すぎだけど。

改変事項がことごとく改悪。
コートもフィッツロイ(サーの称号)もロイド(弁護士)もみんなまとめてCIA局員に、
クレアが双子の幼児の一人じゃなくミドルティーンぐらいの病気の女の子に、
敵の親玉を“御大”とかに、
コート=グレイマンなのをゴルフ・シエラ=グレイマンに、
コートの罪状を親殺しに、
そして何より、コートを戦闘能力高いだけのありがちキャラにしてしまったら手垢のついたアクション映画に堕するのは当然ですよ。

オリジナル要素でよかったのはアナデアルマスとタミル人ぐらいか。

個人的に「極大射程」以来の原作殺し映画だった。
ドラマシリーズでリメイク希望。

せめて小説が売れて今後も日本で続巻が出続けてくれますように。
(映画鑑賞済みでも上記のとおり別物なので全然問題なし)
ハヤカワはシリーズを途中で刊行ストップしたりするからこわいので。
ヴィクターシリーズとかピルグリムシリーズとか。そういやこの2つの映像化の話はどうなってるんだろ。
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