KaLina

めぐりあう時間たちのKaLinaのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
4.0
私の大好きな作品のひとつ。

とても繊細で、文学的。
実在したヴァージニア・ウルフが登場する。
ニコール・キッドマンが左利きなのにヴァージニア・ウルフの役作りのために右手で文字を書く練習をして役に挑んでいる。

外見もなんとなく、似ている感じがする。

私はこの作品を見終わったとき、胸は高鳴っていました。
音楽、美術、カメラワーク、そして出演者。本当に素晴らしいです。
もう一度じっくりと観たい。私はそう思いました。

そして、再びじっくり鑑賞て、新たな気づきがあったり。

登場人物それぞれの感情の表現や、細かな人物の動き、背景やインテリアなど、細部にこだわりを見せています。
配役もみんな舞台経験者で演技は女優ぞろいなので文句なしに、すばらしい演技を見せています。

 特殊メイクなどの細かな所にとても力を入れています。
私はそういう細かいところこそこだわっている作品が好きなので、そこも大きなポイントでした。

 観れば観るほど味が出てくる作品だと思います💡
 
 映像としては静かですが、感情の激しさは感じ取ることができるのではないかと思います。
 ただ、静かな展開だったり、3つの場面が交差するストーリーに、中には退屈に感じる方もいると思います。
 
 全く違う時代を生きる3人の女性。その3つの時間がどのようなめぐり逢いをするのか。

とても芸術的で繊細な作品です。
 
私は、原作のペーパーブックも購入し、改めて作品のシーンの細かな背景に「なるほど!」と感動しました。こちらもとても面白いです。

ゆったり映画鑑賞したいときにはお勧めだと思います。
KaLina

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