えり

めぐりあう時間たちのえりのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
4.0
苦しい。観ていてずっと苦しかった。どこに共感して苦しくなるかは人それぞれだと思うけれど、わたしは彼女達を見守る人々だ。
誰の為?自分の為なんじゃないか?本当に相手の為?これを考え始めるとどうにもならなくなる。どうしたらいいのかわからなくなる。
共通の正解なんてきっとないのは分かってる。でも、じゃぁどうすればよかったのかってずっとずっと抱えて生きて行くんだ。
やっぱり苦しい。

それにしても、この構成は見事。こんなに行き来して全く破綻していないし、混乱する事もない。
そして、仕掛けがこんなにも悲しいのは過去一かも。たいていは驚きが一番に来るのに今回はその事実に泣きたくなった。

なんとなくずっと手をつけられずにいる、ヴァージニア・ウルフ、これを機に読もう。
えり

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