パンケーキレンズ

めぐりあう時間たちのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
3.5
時代の違う三人の女性の、心に抱えたノイズのようなざわめき、それにどっぷりハマって、だからこそ恐くなったりもして…

神様にも見捨てられた気持ちになって
積もりに積もったものがあって
それがいつ、静寂を打ち破ってしまうのかと…
重量オーバーになってしまうのかと…

この曲を弾くには、このピアノでは、鍵盤が足りない・・・

人から愛され
誰かを祝い
外から見れば幸せな生活が
余計に自分を苦しめる・・・

凄く抽象的な映画のような気がするし
説明不足のような気もするし
暗過ぎるような気もするけれど
見終わった後、圧し掛かってくるんですよね
それも、ズッシリってわけではなく
程よいバランスで全身に

特にここでは女性にとっての幸せを、貪欲に模索しているので
心がツー・・・っと痛くなる感覚を何度か覚えました

メリル・ストリープの、指先で演技する仕草が好き

でも、それより以上に
エイズ患者を演じたエド・ハリスが
今まで観たことない存在感でびっくりしました