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スクール・フォー・グッド・アンド・イービルの鑑賞者のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

児童文学の映像化。
・VFX良い。MARVELとかいう同人サークルとは比べ物にならん。
・キャスティング:ソフィー役のソフィア・アン・カルーソの顔がきれい。第二のクロエ・モレッツて感じ。あと、シャーリーズ・セロンかっこよすぎな。誰よりも目を奪われた。(劇中の"Shut up!"のセリフはご褒美でした。ありがとうございます。)(『The Old Guard』の続編はよ。)
・アクションの質のばらつきがすんごい。かなり斬新なアクションシーンもあるのに……。残念。
・ストーリー:善悪二元論の是非を問うというのが本作のテーマのひとつ。しかしなぁ。善と悪の両陣営が均衡を保とうとするって、そんなわけあるかいな。アリストテレスなら、均衡=正義だから真の悪はこの均衡を破壊する(=混沌)はずだって言うだろうな。とか思いながら観てたら、ちゃんとそこんとこは描かれてた。でも結局は性善説で終了。ま、良いんですけどね。しかも児童文学だし。
古典童話全体を批判する視点を大衆に提示したのは新しく重要なのでは?ただ、2時間半でまとめちゃったから、筋が粗い。良くも悪くも子ども向け。
・おまけ:今「子ども向け」と言いましたが、児童文学は大人にとっても価値があるんですよ。その意義は、①子どもは複雑なものを読めないので、作者の主張が明らかであること、②そしてその主張が子どもが成長する上で欠かせない「人生のエッセンス」的なものであること、ですかね。そういう作品ありますでしょ?子ども向けだけど大人にこそ刺さるやつ。
だから、児童文学って「児童が読む文学」ではなくて「児童から読める文学」なんですわ。僕は未だに生き方に迷ってるので、児童文学の類が好きです。“大人”の皆さん、教えてください。
鑑賞者

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