大学4年

ONE PIECE FILM REDの大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

ロジャーが作った大海賊時代vs平和と幸せしかない夢の中で生活する新時代

掴みのライブや途中で挟まれる音楽は全てよかった!!色んなアーティストが作詞作曲してるからポップソングやバラード、ロックなど多ジャンルの音楽だけど、全て違和感なく聞けたAdoの歌唱力と表現力は凄すぎ。音楽ライブとして良いもの見れたって感じ。
地下図書館の戦いでの麦わらの一味の戦いは他と絵タッチが変わってカッコよかった。何よりジンベエがコンビネーションに入ってるのが嬉しい!!これを映画館で見れたのはよかった。
エンドロールのイーストブルーの懐かしいメンツが見れたのも良かった。おそらくもう原作では出ないであろう姿が見れたのは超嬉しい!

ここからは超酷評↓
まず回想シーンが7回もあり、展開遅すぎ!しかも全てちゃんとセリフとかついたやつで全然本編が進まない!シャンクスの過去だから重要なのはわかるが、GOLDのテゾーロの過去みたいに断片的に写すとかの工夫がない!そのくせウタウタの実とトットムジカ、ネズキノコなど新しく複雑な設定を用意するがために途中からこれは何の効果でこうなってんだ??て分からなくなる。それはよくある難しい映画ってより、単純に根本の設定をなあなあにしてるだけ。なぜ、ウタウタの実は音楽聴いた人を夢に閉じ込めて、その人たちを自由に操れる??抜け出す為に、トットムジカを出す目的なのに、トットムジカは現実と夢を一緒にしちゃう??そんなウタウタの実の為に生まれてきたみたいな魔王がいるか?!創作物だからある程度都合の良さは容赦できるけど、これは変。

これまでのワンピース映画は本編とあまり関係なく寄り道の戦いだから面白かった。個人的にはあまり絡めてほしくない。絡めると原作の価値観や世界観をワンピースをそんな知らないような映画脚本しか作らない人たちに簡単に歪められてしまうから。今回はそれが特にひどい。
百歩譲って色んな海賊の共闘は前作でもあったからサービスショットとして楽しめた。でも!!オーブンや天竜人や五老星の扱いの雑さ、ウソップとヤソップの共闘、極め付けにラストの説明なしのギア5はサービスでもなんでもなく、ワンピースの冒涜。天竜人が殴られるのがどんだけ凄いことか51巻読め。ヤソップとウソップが繋がるのはシャンクスとルフィが会うくらい凄いことなのに。ギア5を軽く見して、一昨日出た103巻やジャンプを全員読んでると思うなよ。映画館には子供がたくさん居て、おそらくはほぼアニメ勢なのに説明もない。子供にわかる親切設計にしろ!って言ってるんじゃなく、見せるならとことん見せろ!!今までの過去作とは違って原作と絡めるならしっかりやってほしい。中途半端すぎ。
ルフィこの25年間ずっと言ってた海賊王になる!!って理由が"新時代を作る為"??そんなの聴いたこともないぞ??ジャンプ最新号でも新時代と言ってたが、意図せずに生まれるものであって作りたいなんて聴いたこともない。そんな物語の中枢を変えて良いのか??それとも僕がみのがしてただけであってどっかで言ってたのか??これを脚本家が作ったのであれば、とんでもない。

なんか設定解いたり、イライラしたりでずっと忙しい映画だった。映画としてつまんないとは言わないけど、ワンピースというマンガ好きとして面白いとは言いたくない映画。
でもこっちがワンピース愛をこじらせてしまったからなんだろうな。もっとライト層に向けての映画になってる
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