たに

ONE PIECE FILM REDのたにのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


とにかくadoの主張が強い。

ウタが声優とadoのダブル共演+能力的にも歌うシーンが不可欠というのは分かるんだけど、それでも億劫に感じてしまうぐらい歌のシーンが多い。
一度歌う毎に2〜3分の(映画館で見たのであくまで体感)が序盤だと畳み掛けるようにあり、どうしても物語の展開に集中出来ない、入り込めないというのが正直な感想でした。
劇中で5〜6回も歌うシーンがあると「またかよ……」とは思わずにはいられなく、ミュージカル要素がかなり強めになっていて、普段そういう映画を全く見ないから苦手感が拭えなかったです。

こういう歌を挟む演出では個人的に「君の名は」を思い出すんだけど、それに比べてもかなり歌の挟み方や演出が無理矢理に感じました。というかシンプルに回数が多い。

もっと歌をワンフレーズだけに絞るとか歌う回数を少なくすれば、物語のテンポも良くなって見やすくなったのかもしれない。


ストーリーもウタを救うためにルフィやシャンクスたちが奔走するわけだけど、ウタの心情や「新時代」を創る動機の深掘りが少なかったので、イマイチ感情移入できなかった。
来場者特典の40億巻でかなり補完されてるけど、そこは映画の中で描いてほしかった。


戦闘シーン自体は映画ということで作画も気合入ってました。特に原作でもあまり明かされていない赤髪海賊団の幹部たちの戦闘シーンは熱かったです。

ヤソップとウソップの見聞色で指示するシーンもウソップファンとしては込み上げてくるものがありましたが、初絡みのシーンは原作で見たかったのが本音なので複雑な気分でした笑
そこらへんの個人的感想は長くなるので割愛。


原作も終盤を迎え登場人物も増えてきて、120分という枠で一つの物語を収めるのは難しくなってきたのかなーと思ったり思わなかったり。


来場者特典の40億巻は、ここでの初出の情報もあったりとかなり読み応えのある内容だったので嬉しかったです。
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