Harumakiさん

ONE PIECE FILM REDのHarumakiさんのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【 赤髪が導く “終焉” 】

この映画は『ワンピース』の劇場版で描かれる、赤髪の親子関係、ワンピース史上最大の謎に触れた超大作品です。
まさかまさかのシャンクスにまつわる話しが出るとは、、、発表当時は発狂もの。
前半は今作のキーキャラクターのウタが歌唱を披露し、映画館内でライブを聴いているような感覚を味わえました。
歌ばかりで少しグダってしまうところはありましたが、ストレスを感じさせず、盛り上がりを失わせない“Ado”さんの歌声は本当にかっこよく美しいものでした。
“シャンクス”関わりの作品、とてつもない期待と共に、やはりリスクも感じられる、、、、、、賛否両論ではあるものの、自分自身はしっかりと作品の愛が感じられ、ファンに向けての演出に凄みが感じられました。本当によい大作だったと思えます。
物語はさておき、最高の演出に点数があがるぜ!!

●ウタのLive。
一曲目は、新たな海賊たちや世界へ向けての明るく宣戦布告をするような『新世界』。
二曲目は、ウタの強みと凄み、新世界を作る志が感じられる明るい曲調の『私は最強』。
三曲目は、海賊を追い出そうと、過去のトラウマや復讐を誓うような力強く圧倒的な迫力の『逆光』。などなど、、、、。

・これらの喜怒哀楽を味わえるさまざまな歌が今作品には詰められており、それを映像を通して堪能できるのは本当に最高でした。一番好きな曲は『逆光』ですね、、、、力強いAdoの持ち味が一番生かされているようで、聞いていて鳥肌が立ちました。
なんせ、全ての楽曲が有名作曲家の手によって作られていること自体凄すぎる。

・確かに、歌が充実しすぎてストーリーが足りないと言うのもわからなくはない。シャンクスが多く出演するのか?!などの期待がある中、ウタのライブが多いと不満も感じてしまうと思う、、、、それでも、film REDの公開の発表時は“歌”が主題だと語られていたので、納得はいきますね。
いつもの作品とは一風変わったもので、今作はとても良かったと思います。

●待望の赤髪海賊団、出陣。
いやぁ、、何と言ってもシャンクスたちの活躍は本当に最高すぎる。今まで原作では描かれなかった赤髪海賊団の戦闘シーンを映画館で味わえるとはね。

・シャンクスと黄猿の戦闘場面は鳥肌全開。光の速さで逃げる黄猿に対し圧倒的スピードと威圧感で脅しを入れる姿にはびりっびりに痺れました。
そしてそして、ヤソップとウソップの夢の共闘という激アツ演出!!
ヤ「やっと気づいたかぁ、、バカ息子!」
ウ「んッ!?親父!」
ここアツすぎる。お互い強い見聞色を持ち、親子共に狙撃手として視覚を共有して戦う姿は最大のサプライズシーンだと思いました。
その後のシャンクスの「なんだヤソップ、、仲良いじゃねぇか」のセリフも見どころでしたね。

・物語終盤、海軍と対立する場面で放つ最大級の“覇王色の覇気”。黄猿や藤虎に撤退を取らせ、海軍中将までもが膝をついてしまうほどの覇気を披露したシャンクス。瀕死のウタを前に、血は繋がっていなくとも本当の父親なんだという強い意志が伝わる、本気のシャンクスを見れる場面でした。最後の最後で大迫力の覇気はカッコいいどころではなく、切ない感動さえ覚えた。

●ルフィとシャンクス、サプライズな共闘。
え、、いや、、え?????
直接的には出会ってないものの、見聞色を通してつながるルフィとシャンクスの対話はロマンが詰まっていて最高すぎる。
それでなおかつ、まだ原作ではほんの少ししか登場せず、アニメではまだまだ登場回が先にある中でサプライズ演出される、“ギア5”は劇場内で声を出しそうになったよ。こういうサプライズがあるからこそ、ワンピースの映画はやめられないよなぁ。
話すとキリがないほど、今作は愛に溢れていましたね、、、、映画館でこれは見ないと、、、。

●懐かしの集結と麦わらの一味。
赤髪海賊団の演出以外にも、バルトロメオやブルーノ、カタクリたちのひさしぶりの登場には驚かされた、、、。
正直ブルーノの出演発表はとても興奮させられ、バルトロメオなどの懐かしのキャラなど、ルフィたちとはどのような掛け合いになるのかとワクワクしていました。そこまで分厚い会話や特殊な演出はなかったものの、麦わらの一味と出会い共に共闘してくれるだけでありがたい。
特に妹を守るためにと、シャンクスと共闘したカタクリお兄ちゃんは男気があってまだまだ主要キャラだなと思いましたね。
登場人物が多いだけあって、ゾロとサンジだけの活躍は少なく、どのキャラにも満遍なく迫力満点ハイクォリティの戦闘シーンが見れて最高でした。

◉まとめ
この作品は、赤髪海賊団と麦わらの一味、そして懐かし味のある仲間とで共闘する、世界を滅ぼす歌と一つの親子を描いた作品です。
ワンピース愛が詰まっており、触れずらいであろうシャンクスを中心に描かれた今作、本当に面白く、サプライズな演出ばかりでずっと興奮状態でした。
エンドロールでは、ワンピースの映画もそろそろ無くなっていくのかなと悲しくもなりつつ、これまでの冒険をウタとAdoの歌声でゆっくりと回想されました。
やっぱり新時代が訪れようと、ワンピースは永遠だな。













あぁ、、、、おもしろかったぁ、、。
他の映画の混雑でレビューが遅くなってしまった、、、。(そうしてる間にも2回目の鑑賞終えちゃったんだけどね笑)
あぁ、、課題なんかやってる場合じゃねぇ!ワンピース見まくろーー!
Harumakiさん

Harumakiさん