メモ魔

ONE PIECE FILM REDのメモ魔のレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.5
Dolby Atmosの効果はやっぱり感じれなかった笑
ウソップが左後ろから喋りかける時だけめっちゃDolby感じた笑

みんなミュージカルミュージカルって言ってたけどその通りだった。
話の節々でadoの曲が入ってくる。
中でもバトルシーンで流れる逆光最高だった。
サビに入るタイミングのフランキー砲撃アツイ。

出てくるキャラクターの強さとか序列みたいなのをかなり大事にしてるワンピースで急にウタがビックマム幹部達を一網打尽にするから何事かと思ったけど夢オチってことで全部片づけられた感じ。

[adoの宣伝]としては最高の出来映画だと思ったけど、いちワンピース映画としてはあまり納得できるできではなかった。
ストロングワールドがやっぱ最強。

ファンにとって嬉しいシーンは沢山あった。
ベンベックマンvs黄猿のシーンとかね笑
[黄猿、ベンベックマンが覇気使えるか分からないからとりあえず怖いね〜で降参してる説おもろすぎた笑]
あとはシャンクスが一般人に一方的に殴られるシーンがシュールすぎてわろた

ゾロがサンジの肩踏んで飛び出していくシーンあったけど、あそこはストロングワールドみたいに[普段仲の悪い2人がいざって時に協力する姿見せて欲しかったな〜ておもた]

あとトットムジカのバックボーンが薄すぎて感情移入しづらかった。
これが古代兵器の一つとかだったらまだ納得しようがあったんだけど、
急に古代兵器以外で世界を壊滅させるような兵器が出てきたって言われても腑に落ちない。
20年もワンピースの世界描いてきてエレジアとかトットムジカの話なんて一回も出てきてないからね。
あとトットムジカが誰の手でどういう経緯で生まれたのかも描かれてないからイマイチ話に入っていけなかった。

シャンクスがエレジアへウタを置いていくシーン。背中を見せながら涙を見せる船員達。
最後シャンクスがウタへ、[お前は俺の娘だからな。]
って伝えるシーン。
この二つはちょっとうるって来た。
けどやっぱ感動しきれない部分があるな〜。

シャンクスがウタを拾ったのと同様に、
ロジャーがシャンクスを拾っていたことが判明
[これもなにかの因果か、、、]
これはめちゃくちゃメイン筋に関わってくる重大シーンだった笑

ウタの譲れない想いとルフィ、シャンクスの信念が奇しくも衝突してしまうってゆー、お互いの信念のために戦わなくちゃいけない展開は個人的にめっちゃ好きだけど、今回の映画の場合、ウタの信念はシャンクスやトットムジカ、そして周りの大衆に歪められた信念であって、本人が心から掲げるものとは違ったからぐっと来なかったのかもしれない。
ただただ大衆が自分勝手。

第三者目線から見ると、なんかウタが自分で暴走して自分でその後始末をして死んでっちゃったってゆー軽いストーリーに思てしまう。
自業自得感が否めない。
もうちょっとシャンクスとウタが親子の絆で結ばれていく過程を描いて欲しかった、、、

その上で、こんな悪行をしてもなお娘を想うシャンクスの[それでもお前は、俺の娘だ]ってセリフが聞ければめちゃくちゃ泣けた展開だったと想う。

ただ製作陣もadoを全面に出しまくってください。とか、尾田先生には[伏線こことこことに入れてください]とか沢山注文があったんだろう。
だからしゃーない。時間にら制限もあるし。

総評
adoを宣伝する映画としては大成功。これでadoを知らない日本人はワンピースを知らないのとほぼ同義レベルになったこと間違いなし。

ただ内容はミュージカルに使った時間が長いせいか、もしくはキャラクターを多用しすぎたせいか、少し薄い(薄いっていうか表面的な設定が多くてぽっと出の敵役が多いイメージ。それぞれのキャラが抱える信念みたいなものが映画の中で見えてこない)感じがした。

3.5点

音楽に載せて戦闘するってのが自分のなかでハマり辛かった。
戦姫絶唱シンフォギアみたいに歌の特定周波数に反応して起動するモジュールみたいなしっかりした設定があってもギリギリ見れないところなのに、ウタウタの実の能力がしっかり説明されないまま歌の戦闘をされると[歌う意味あるのかな〜]とか思っちゃう。
※逆光とかめちゃくちゃ好きだからそこまで気になるわけじゃないけど。
ただそれに時間を使うくらいならもっとウタとシャンクスの馴れ初め、シャンクスがいかに辛い決断でウタをエレジアへ置いていったのか。
それを描いて欲しかったな〜って思った。

とにかくこれだけは言いたい。
シャンクスが一般人に殴られてるシーンがシュールすぎて好き。
メモ魔

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