みねる

ONE PIECE FILM REDのみねるのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ちなみにワンピースは嫌いというわけではないけども言うほど好きではなくて,そしてADO嫌いの立場の人間が観た結果の感想と評価

まずADOについては『うっせえわ』の段階ではアンチレベルで嫌いだったわけだけど,本作の劇中歌は良い曲が多く,歌唱力についての評価は変える
彼女は歌唱力は高い
それはアンチレベルでも認めなければならないこと
ただ作曲しているのがADOでないのならば一部の評価は別のところに行くのと,たまに生理的に受け付けない声になる時(新時代のBメロあたり)があって,そこは依然として嫌い
新時代のBメロのメロディは好きなんだけど,声質が嫌(そこ以外の声質はそんなに嫌いではない)
でもそこ以外は曲としてとても良い
めっちゃ歌唱力だけ高くても良い曲に恵まれなければ絶対に売れないからね
そういう意味でも作曲しているのが誰なのかのほうが気になった

物語についてはウタワールドの秘密がわからない段階で,現実とごっちゃになってる時があったように感じるけど,ちょっと展開がわけわからなくて混乱したので,構成部分に少し不満は感じた

ストーリー的には結構良かったと思う
実の娘ではなかったが,関係的にはシャンクスの娘で,赤髪海賊団の一員として登場したウタ
デザインも最近のパッとしないデザインが多くなっていたワンピースキャラの中ではなかなか魅力的なデザインと設定であり,歌を中心に展開される話は好きなので,ワンピース映画の中ではなかなか好きな感じではある
歌の使い方も,よくある歌で戦うとか,歌で世界を救う的なベタな展開も嫌いではなかったが,ちょっと思っていたのと違って珍しい感じの展開になっていたので,そこも評価できる

ただウタの最後があまりにも報われなさすぎて,ちょっとどうにかならなかったのかとも思った

せっかく10年の苦悩の末にシャンクスにも再開してルフィとも会えたのだから,もう少し生きていて欲しかったなぁ…と
はっきり死を明言しなかったけど,あれはどう見ても助かってないよね…

原作に影響してしまうからみたいな感想も見て確かにとも思ったけど,別に原作に拘らなければ生きてても良かったんじゃないかなぁ…とも思ってしまう

色々濁した終わり方も賛否は多かったのかな
個人的にバッドエンドとか鬱エンドはリアリティを求めた場合アリの立場だけど,今作は『なにも殺さなくても…』と思ってしまった

ちなみに評価については,上記のようないろいろ部分部分で減点方式的に落ち着いた数字

とくにワンピース好きではない人間だったけど,何気に観る前の期待感は大きかったので,若干肩透かしをくらったところもある
冒頭のウタのライブのダンス的なのはお世辞にもカッコよくはなかった…(歌は良いのに…)
他のアニメで歌やライブなどの表現を見る限り,もう少しカッコよく出来たんじゃないかと思うし『これだけ話題で人気作のダンスがこれか…?』ってなってしまったので,あそこはもう少し力入れて欲しかった感(今作はウタ中心の物語なんだし)

で,総合してこの評価
我ながら無難に適切な数値だと思ってる

まあ悪くはないし,普通に面白かったと思うよ

でもウタの歌があっての評価で,物語だけで観るともう少し低いんじゃないかと思う
これだけの話題作で,実際に世間が熱狂して絶賛していたことを考えると,思った以上に期待はずれ感は大きかった
みねる

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