己が生い立ちに後ろめたさを感じながら
向かい風に逆らいながらも生きて行く
それが宿命ってやつなのかも知れない
町工場の一人息子"アキラ"
彼が幼少期に工場は閉鎖に追い込まれる
銀行の融資が止まり経営破綻したからだ
それから時は立ち彼は銀行員となる
彼の人生を動かしたのも
また一人の銀行員の影響であった
大企業の次期社長候補である"あきら"
将来を約束された立場でありながらも
親族のしがらみに嫌気がさしており
彼は将来を捨てて銀行員になる道を進む
そこでもう一人の"アキラ"と出会う
生まれも育ちも考え方も
何一つ共通点が無い
でもそんな異質な存在だからこそ
何処か認め合っている
そんな相交えぬ2人が交わった時
新しい化学反応が起こる
誰もが背負わなければいけない荷物
いつかそれを手放したくなる時もあるだろう
でもそれを持ち続ける事で見える景色が
あるかも知れない
きっとそれが"宿命"ってやつだから
乗り越えられない宿命なんてない
私はそう信じている