けーすけ109

アキラとあきらのけーすけ109のレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
3.5
己が生い立ちに後ろめたさを感じながら
向かい風に逆らいながらも生きて行く
それが宿命ってやつなのかも知れない


町工場の一人息子"アキラ"
彼が幼少期に工場は閉鎖に追い込まれる
銀行の融資が止まり経営破綻したからだ
それから時は立ち彼は銀行員となる
彼の人生を動かしたのも
また一人の銀行員の影響であった


大企業の次期社長候補である"あきら"
将来を約束された立場でありながらも
親族のしがらみに嫌気がさしており
彼は将来を捨てて銀行員になる道を進む
そこでもう一人の"アキラ"と出会う


生まれも育ちも考え方も
何一つ共通点が無い
でもそんな異質な存在だからこそ
何処か認め合っている
そんな相交えぬ2人が交わった時
新しい化学反応が起こる


誰もが背負わなければいけない荷物
いつかそれを手放したくなる時もあるだろう
でもそれを持ち続ける事で見える景色が
あるかも知れない
きっとそれが"宿命"ってやつだから
乗り越えられない宿命なんてない
私はそう信じている
けーすけ109

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