たき

アキラとあきらのたきのレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
4.0
安定の池井戸劇場。そして三木孝浩監督作。ハマらないわけがない。

もっとしょっぱなからガンガンふたりのあきらがバチバチにぶつかり合う展開かとおもたのですが、ちと思ったのとは違った。だがそれがいい。

宿命とか運命って、個人的にはネガティブな印象しかないのですよね。
自分の意志に関わらず、生まれる前からもしくは生まれたときに決まってしまってるもの、なわけですし。
ともあれかなしいかな、現実問題そういうことってどうしたってあるのですよね。

人生とは、しばしば方程式に例えられたりするもんですが。

さしずめ宿命とは、どうしたって変えることのできない定数といったところでしょうか。
とはいえそこにはきっと、大切なひととの出会いとか、自分の意志といった変数もまた設けられているのだと信じたいですな。

宿命は変えられないけど、人生は出会いと意志によっていかようにも変えることができる。
よいおはなしでした。

横浜流星がどんどん覚醒してく感がありますな。よきです。

江口洋介というか不動本部長がびっくりするくらいのツンデレ。あれはずるい。
定数、じゃなかった、つらい宿命に対する考え方もやさしい。

上白石萌歌は相変わらずどっちがどっちだか区別がついてない体たらくですみません。正直いてもいなくてもいい役なんですが←ひど、
かわいいからいいです。いてくださいずっと。そこに。
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