コミ坊

アキラとあきらのコミ坊のレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
4.1

素晴らしい。
こういう類の作品は2時間のスペシャルドラマと何が違うんだって長年思い悩まされてきたけど今作は圧倒的に濃密な2時間だった。

若手役者が一回り上の役者を食うような演技は見もの。
むしろ圧倒していたまである。(役どころの影響もあるが。)ユースケサンタの力量が霞んでいるようにさえ映った。
しかし江口さん演じる不動さんは最高でした。言葉の重みがズシンとしてた。口癖?もええわ。


この一件で階堂家は救われたかもしれないが、山崎家は救われてないんじゃないかと思ったけど、本人のセリフでもこの救済が自分自身の救済になっていると言っていたからまあいいのでしょう。(山崎“家”としては救われたわけではないだろうがな。)

階堂は終始嫌な奴って印象はなかったけど、せめて「頼む」だったり「ありがとう」を言葉にしてくれたら私は気持ちよく絶頂になれたかな。

ただ仕事に大小はないとわかっていても、やっぱり背負っているものが計り知れない職業はその分の対価を頂いて当然だなと感じた。
あー、僕は一生一人称を“私”ということはないし、身だしなみだって毎日完璧に整えないし、それらを意識しない分に見合った給料を頂いて生きていくんだなーって。それがオイラの宿命なんだなって。

てか、池井戸潤天才だなって。
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