扱っている題材とテーマからして描かれるべき（描かれてほしい）深さまで到達しておらず期待を超えてこなかった。プールレベルではなく海レベルの深みまでいってほしかった。「水」という生死に直結するライフラインを断つ役割の水道局員はさながら死刑執行人のようであり、その仕事内容に耐えきれなくなる者もいる中、ほとんど機械的にこなしていく岩切が「子ども」という岩切の立場からしてもどうしても情が入ってしまう何の罪もない存在と出会うことで、岩切の人間的な部分が見えてくるという流れは良かった。ただ、ところどころ没入感を削ぐリアリティの欠如があり、文字通り「取ってつけた」ような印象を受けてしまったのが惜しい。
磯村勇斗は本当に存在感があるよねえ。
個人的に高級ジャムパンめっちゃ買うのであのシーンで不覚にも笑ってしまった。
