ごんす

渇水のごんすのレビュー・感想・評価

渇水(2023年製作の映画)
1.6
脚本、演出、何人かの役者の演技力への不満など良い所を見つけるのが難しい映画だったが生田斗真演じる主人公の後輩役の磯村勇斗のさっぱりしていて深みは感じない、だけど良い奴だなと思う感じが凄く実世界とも通ずる。
こういう人との関わりって忘れられないんだよなと思わされた。


この映画観終わった後いつも通り普通にシャワー浴びて水止まったら…とかすら考えなかった。
勿論それは映画のせいだけではなく自分の人間性もあるだろうけど。

主人公の人間性もさすがに最近こういう主人公多すぎじゃね?と思うくらいいつものやつ。
今の自分が形成されているのは幼少期の環境が全て!になってしまっている様に感じる。 
映画内では深く描かなくてもどうやって生きてきて今の彼になっているのか想像してみたくなるような感じがしない。

水とかけてんだか知らないけど“流されて生きてきた”みたいなわりに尾野真千子と結婚できて子供も授かっていて、今は別居していてどこか寂しい、虚しい…ってそりゃそうでしょうよとしか思わない。

序盤こそ水を止められる人や職員は色んな人がいてなるほど…と思わされ面白く観ていたが。
ネグレクトされ貧困に陥る姉妹の問題、ネグレクトしてしまう母親の心の問題、上記した暗い主人公の興味を引かない問題、そして磯村勇斗どうやら彼女と結婚しそう(笑)と色んな要素が散らかっていって回収する術はファンタジーしかなかったのか…
真摯に作っているのだろうけどテーマが立派とか真面目に感じるだけで正直きつかった。
観賞後の納得いかない感じは同じ生田斗真主演の『友罪』レベルかも。

ただただ磯村勇斗は良かった。
酒奢らせて頂きたい。
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