ごんす

ゴッズ・クリーチャーのごんすのレビュー・感想・評価

ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)
4.2
どうしようもない息子が帰ってきて最悪なことになる(誰かが帰ってくる映画はだいたい好き)
『アフターサン』であれだけ寄り添いたくなるような父親を演じたポール・メスカルが今回は人間的にダメだろと思うような言動、行動が見受けられる息子を見事に怪演。気持ち悪かった。
息子の帰還を喜ぶ母と対称的に冷めてる家族もいたり家族崩壊映画好きには堪らない。

閉鎖的な島のコミュニティは『イニシェリン島の精霊』を想起した。
お決まりのバーで形成されるクソホモソーシャルなどは色んな映画で描かれてきたがそこに母性の歪さ、そもそも家族という集合体が持つどうしようもない呪い的な側面も感じて面白かった。
今っぽいテーマだけどこの映画独特の味が出てるような、しかし少し弱いような気もする。
もしかしたら似たテーマに傑作が多く観るのが少し遅かったのかも。
ごんす

ごんす