ごんすさんの映画レビュー・感想・評価

ごんす

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愛に乱暴(2024年製作の映画)

4.0

おぎやはぎが昔ラジオで「男って食べてる時ティッシュで口拭きながら食べるよな!食べ終わってないのに拭くよなー」みたいな話をしていてわからんでもないと思ったので夫にティッシュを渡してあげる描写が面白かった>>続きを読む

マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~(2024年製作の映画)

4.0

18歳の誕生日にキノコでトリップしたエリオットが39歳の自分と出会う。

短い尺ながらちゃんと人間が生きることや生きて時間が流れることを感じられる良作だった。
現在、未来、過去全てどれも欠けてはならぬ
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私がモテてどうすんだ(2020年製作の映画)

3.0

ちゃんと詰め込もうとした形跡は感じるし、これよりキモい映画も沢山あるので悪い作品とは思わなかった。
普通に笑わせられた所もあった。
しかしBLオタクの話とルッキズムの話をラブコメでサンドイッチして具は
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型破りな教室(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

道に死体があるようなことも珍しくないぐらい治安も悪く生まれた環境で教育を受けれるか否かが決まってしまっていることがとても残酷だと思った。

物語を引っ張っていくフアレス先生のキャラクターだけでなく相棒
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

ほとんどスタジオ内で話は進行しハ・ジョンウがフル稼働しているが彼の演技力に依存するだけでなく緊張感を持続させる工夫を随所に感じる(無駄な顔面アップや叫びに頼らないのが良い)
100分足らずに収めている
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

4.0

生卵の演出が達人。
所々Jホラーを観ているかのような怖い演出があったような。
中村獅童の声がかなり高い。
彼を主人公にした話でも面白そう。

そしてこの深田恭子は良いと思った。
さすがに演技が上手いと
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フィクショナル(2024年製作の映画)

4.2

またまた黒沢清を連想する映画だと思いワクワクドキドキしたが『Chime』は酒井善三監督の過去作『カウンセラー』から影響を受けているそうな(観れていない)
それでいて本作は『Cloud クラウド』とやた
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STRANGERS(2023年製作の映画)

4.5

冒頭から好きな映画だと確信。
日常で絶対に見たくないがいつ起こってもおかしくないような光景をスクリーンで観た時に怖くて嫌すぎてポイントが高くなってしまう。

現代的なテーマで起こる事件も現実にありまく
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

2.8

自分の感性が全然追い付かず面白くなかった。
名曲『Calling you』の良さと砂漠の美しさやブーメランの美しさ以外乗れなかった。

ブレンダは前半から余裕がなくイラついている間は人間味があったのだ
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スリープ(2022年製作の映画)

4.0

登場人物に感情移入させることってそこまで大事じゃないなと思った。
この夫婦に共感できなくなってくるが「夫婦で乗り越えましょう」という100億回ぐらい聞いたことがあるテーマで最後まで飽きさせない。
所謂
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(2006年製作の映画)

5.0

とりあえずここで一回得意なの全部出しておきます!という感じで作られていそうな2007年日本公開の清ホラー。
映画館で観れていないが家でDVDを観ていると鏡が怖くなったりする。

この映画の「わたしは死
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.0

拙者は不殺(ころさず)の誓いを立てている。それ故に木村拓哉殿演じる信長と
綾瀬はるか殿演じる濃姫が初めての共同作業として民間人を殺傷することで心を通わせたことに驚きを禁じ得ない。
「わしの妻にさわるな
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.5

とにかく終盤の水中アクション泣いた。
初めて『ベイビーわるきゅーれ』のアクションを観た時の感動を思い出した。
観たことないものを観た時に反射的に涙が出てしまう感じ。
脇のキャラクターが意外と空気で海女
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

コメディ色強めの前半からかなり面白い。
沈黙が続けば全員が罰を受けることになると言われた時に白状した子最高だった。
メアリーが言う「息子もあなたを嫌ってた」という台詞、間も最高でこの時は思ったより嫌わ
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

4.3

好きな映画は鑑賞前と観賞後でタイトルの印象が全然違う。
これもそうだった。

舞台は2003年のカナダだけれど今の時代にふさわしい青春映画の傑作だと思った。
ローレンスと母の親子関係や親友との関係性の
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

5.0

「自分だったら」という視点も持って観てみようと思ったが剥き出しに映し出される人間達をただただ目撃することしかできなかった。
隣の人が思わず一回「マジか…」と小さく漏らしてしまっていた(多分母親の異変の
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大きな家(2024年製作の映画)

5.0

生活を共にするみんなについて聞かれ「家族ではない一緒に暮らしている他人」と言う答えや大きな愛情をかけて小さな成長に涙を流してくれる職員さんがいても「実家とかではない、ここは施設」という言葉から早い段階>>続きを読む

先生の白い嘘(2024年製作の映画)

3.0

作品の性質上、公開前のネガティブなニュースと切り分けて本作を観るのは難しかった。
俳優からのインティマシーコーディネーターを入れてほしいという要望に対して「間に人を入れたくなかった」という理由で入れな
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

2.5

急に変な人達のお話が始まって引き込まれていく感じは良かったのだが、登場人物が増えていくに連れてしんどくなってきた。
全登場人物が物語に奉仕する為に存在している様に思えた。

最低でも音楽プロデューサー
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.0

諸事情でどうしても使い切らなければならない血糊があったのだろうか!
序盤から度を超えた悪人達の大暴れ。

なるべく早く推しキャラを決めて生き残る様に応援する。
生き残りそうなキャラ、瞬殺されそうなキャ
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.1

「オレ、エイガスキダ、オマエオモシロイエイガ、ミセテクレル、オレ、オマエノコトスキダ…」と脳内で上田慎一郎監督にDMを送り続けた。

中年男性が自分の人生の尊厳を取り戻そうと闘う要素は『カメラ
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SHIBUYA TOKYO 16:30(2020年製作の映画)

4.5

映画監督を志す女性がプロデューサと脚本の打ち合わせをする。15分のショートフィルム。

尊厳が守られるシステムができていないので後から声を上げたとしても「脚本の読み合わせで隣に座ってもらって彼女が書い
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今すぐ購入: 購買意欲はこうして操られる(2024年製作の映画)

4.0

物欲を抑える自己啓発的なドキュメンタリーかと思いきや企業のとにかく買わせるというシステムを具体的な企業名も出して批判。
このシステム開発に関わった人達の深い後悔の念が伝わってくる。
信じられないくらい
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

井上真央が魚を捌きながら感情的に台詞を言う所が凄いなと思ったり三宅健も自分から積極的には関わりたくないと思わされるタイプの人を上手く演じていた。

良かった所もあったのだがとにかくコメディ部分が苦痛な
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クラブゼロ(2023年製作の映画)

4.3

栄養学の先生ノヴァクさんの提唱する信念を持って“意識的に食べる”食事方は超健康的になるし食材を必要としないので地球環境保護になる。
先生の教えにのめり込んでいく彼らはどんどん極端な方向に進んでいく。
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オアシス(2024年製作の映画)

3.8

アウトローな人物が歩く背中を惜しみ無く映すのはベタだけどやっぱり没入感がある。
そして清水尋也最高の顔。
ずっとこの顔を映しておくだけで良質な映画になりそうだと思っていたら高杉真宙もめちゃくちゃ良い顔
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

2.5

フィル友さんの「中学生が想像で頑張って書いたような脚本」というフレーズに胸をときめかせて鑑賞。
中学生が書いたようなということで『この子は邪悪』という映画を思い出し観てみたくなった。
あの映画もまぁく
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.2

ダルデンヌ兄弟の作品はどれも話が観ていて難しいとかは一切なく演者が動くのを観ているだけで目が離せなくなる。
本作もトリとロキタが動くのを観ていれば目が離せなくなりちゃんと映画として面白くなるのが凄い。
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雨の中の慾情(2024年製作の映画)

4.8

冒頭コントなのかと思ったら全く想像していなかった迫力の画に度肝を抜かれる。しかしその後静かに映画は進む。

冒頭の衝撃との落差もあってか眠気がやってきて惜しまれつつ解散したお笑いコンビ、ピスタチオのネ
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正体(2024年製作の映画)

2.9

やはり室井前後編を観たことは単なる苦行ではなく主人公が師匠から奥義を授かる為の修行の様なものだったのだ!
おかげでほんの一瞬でも良いシーンがあると完全に涙腺に来る体質になった。
この映画は中盤くらいま
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

4.1

突然皆の夢に出てくる男になり時の人となるというトンデモ設定。
バズって超人気者になったは良いがその後夢の中の彼に襲われる夢を見る者が続出、大炎上し今度は皆から嫌われる始末。
バズりや承認欲求についての
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室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

話が進まなすぎて多分80分か90分ぐらい経った時にマジでどうするの?と不安になった。
良かった所は斎藤潤や福本莉子の好演ぐらいだろうか。

前編で出てきた人物達も変人が多かったのでどう処理するのかと思
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室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

2.0

『踊る大捜査線』が好きと言った後に早口で赤面しながら「ドラマの方が好きなんだ。映画も1、2までは思い出補正もあってなんだかんだで好きなんだけど…ゴニョゴニョ」と付け足すのが辛い。
それくらい映画版
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動物界(2023年製作の映画)

4.1

人間が動物化するという謎の奇病が蔓延する世界。
少し上げるだけでも鳥人間、カメレオンガールやタコ化、ブタ化など多種多様な動物化が見られるがその発症条件やなぜこの動物に?と言った所は語られない。

パン
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.6

ドッグの孤独が人間らしく感じたのは台詞がないことでこちらが感情を込めることができたからかもしれない。
ロボットとドッグの関係は観る人の数だけ解釈がある。

二人で手を取り合い踊り、ぐるぐると世界が自分
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本心(2024年製作の映画)

3.6

人間の想像を超えて進化し続けるAIや自由死、格差社会などの現実と地続きのテーマを今この時代に早く届けようという気概を感じるし石井裕也監督のその姿勢はいつも尊敬する。
時代を映す芸術という映画の力を信じ
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