ささみ

渇水のささみのネタバレレビュー・内容・結末

渇水(2023年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

社会問題に切り込んでます風だが、全体的に浅く感じた。

2023年の映画なのに画質荒い(意図的みたいだが普通に撮影してほしい)
原作が30年以上前の小説なのを現代設定に変更してる弊害が色々不自然。極貧姉妹がスマホ持ってたり。久美子と恵子って名前の少女も現代じゃいないでしょ。滞納家庭に職員が一軒ずつ訪問するっての自体現代ではまず聞かない。

メインの姉妹の話はもはや水がどうこうの次元じゃない。料金滞納して水道供給を止められて以降水を確保するため奔走する様子が描かれているけどそもそも食料は?と思った。

「太陽も空気も水もタダでいいんだ」という台詞も無理やり入れたように見えて共感できない。水道じゃなくて井戸水をくんでいたような時代の人ならわかるかもしれませんが…。
「流れを変える」「「水の匂いがする」などの水に例えた表現も作り手側の自己満足に終始していてさっぱり伝わらなかった。

途中のタバコJKの「逃げ切れよ」と「水鉄砲を残して消えた少年」は何だったのか?
後者は大人になって渇いた自分に童心や潤いを取り戻させる…という表現なのかと思ったけど唐突かつ説明不足で訳わからん。

ラストは口もきいてくれず逃げていくほど嫌われていた息子からいきなりご機嫌で電話がかかってくる超ご都合主義なハッピーエンド。主人公が変わったから息子も心を開いてくれたという事?にしても作中で1度しか息子と対面してないし無理やりだと思いますが…。

お隣のおばちゃん役の柴田理恵さんを筆頭にワンシーンしか出てこないちょい役がやたら豪華で余った予算をブチ込んだ感がある。
ささみ

ささみ