「この世の中には偶然なんてない。あるのは必然だけ」
「貴方は貴方だけのものじゃないのよ」
「運命は変えられる」
侑子さんの四月一日に向けた言葉のひとつひとつが印象的でした。
原作を知らないからなのかもしれないのですが、映像と音楽のブツ切り感とダイジェスト集のような構成が残念でした。そのせいなのか、セットや衣装は凄く豪華なのに映像としてチープな印象を受けました。詰め詰めぎっちり豪華な美しさにも勿論良さはあると思いますが、特に、「艶」を出すには引き算も大事なのかなと思いました。
俳優さん目当てで観に行ったので、衣装がコロコロ変わり、蜷川ワールドに染まった姿を観られた部分は楽しかったです。映像も一つひとつとても凝られていて、美しさは圧巻でした。映画作品というよりアート作品として捉えると魅力的なのかなというのが個人的な感想です。