ほ

ホリック xxxHOLiCのほのネタバレレビュー・内容・結末

ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
蜷川実花の映画は全部見ていて毎回なんだかんだ楽しめる作品だったけど今作はいちばん苦しい。

友だちとウォチパする映画ってヤバくてもなんだかんだで楽しいけどそれでも今作は(特に後半が)苦しい苦しい。

この点は俳優さんたちと舞台美術の点です。

◎良かったとこ
カットの1枚1枚が写真集のようでうつくしい。
舞台美術の緻密さによる世界観は濃い。
俳優さんたちの演技は良かった、神木隆之介や松村北斗のファンなら嬉しいシーンはある。

×良くなかったとこ

映画はストーリーのある映像作品なのでうつくしい写真の連続だとキツい、これは実花作品なら毎回前提とはいえ今回は群を抜いてキツい。

シーンの切り替えが激しく、こっちが状況を把握せずに展開が進んでいく。
ならテンポは良いのかというとそんなこともなく、どうでもいいシーンは冗長に描き、あきらかに必要そうな描写はカットされている。
神木演じる主人公とか寝て起きるか全力疾走してるかの印象が強すぎる。

ひまわりちゃんの名前が紹介されてないからしばらく経ってから名前を知ったのとか、いつのまに主人公3人たちそんな友情を育んで信頼した?とか、
製作者側は作る過程で何回もこの作品と向き合ったから知ってるだろうけどこっちは初見なので、情報の提示が明らかに乖離している。

ループ展開って物語では大トロでサビなはずなのに、今作では苦しい苦しい苦しい要素だった。
冗長なうえに謎のコンテンポラリーダンス(女優さんは白熱した演技なのでそこを否定したいわけでは無い)とかの精神世界の演出も挟まれる。
なにが夢で真かわからない叙情的なシーンを想定していると思うが、ほんとうに意味がわからないのでシュールで苦しい苦しい。

あと主人公が階段から落ちてガラスが割れるシーンとか、終盤でアカグモが矢に刺されるシーンとか、なんか演出のせいかシュールな笑いになってて爆笑した。カメラが引くからか?

まだあるけど省略する。
実花の作品ってトンチキ要素がありつつも絵は綺麗でなんだかんだファンで作品は全部見たけど、それでも今回は群を抜いてキツすぎる。
ほ