氵

メタモルフォーゼの縁側の氵のネタバレレビュー・内容・結末

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

劇中作の佑真くんの「咲良、あんまり未来のこととか考えすぎんなよ」って台詞がめちゃくちゃ良くてカットの長さ以上に心に残ったのですが、パンフでじゃのめ先生が「そこまで見てもらえたら」とおっしゃっていて、演出大成功でした!と思いました。劇中作の溶け込み具合が素晴らしい。
うららが商業本を持って雪さんの所に行く時のあの「いけないものを運んでます」みたいなのも、お薦めするときに「ちょっと過激なのもあるんですけどっ、、!」ってなるのも、雪さんが「1年半に1冊、、?」ってしょんぼりするのも、全部あるある!で面白かったです。
勝手に、じゃのめ先生の漫画を映像っぽい、と言いますか独特の視点があって飛び出て動いているように見える、と思いながら拝読していたので、そのじゃのめ先生の漫画が、「そのまま」スクリーンで見られることに興奮しましたし、とっても素敵に、自然に演出されていて嬉しくなりました。そして芦田愛菜さんの背中の雄弁さたるや。私も初めて商業blを語り合える友達ができた時の、嬉しさと楽しさを思い出しました。コメダ先生の前で、「ありがとう」を伝える雪さんの姿に思わず涙が溢れました。素晴らしい映画でした。
氵