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メタモルフォーゼの縁側のtokoのネタバレレビュー・内容・結末

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

観たかった映画。

うん、うん。
自分の好きな事や物に共感してくれる人が居るって素晴らしいよね。

高校生活を淡々と過ごすうらら。
周りの反応を気にして自分の好きなBL好きを話せないのに、友達が多くて華やかなクラスメートが簡単にBLを今の流行りと友達と話す事に嫉妬して羨むうらら。
そんな自分が嫌い…

でも雪さんと知り合って、好きなBLを楽しく語る雪さんに、自分を縛り付けてた後ろ向きな気持と向き合い始める。
ゆっくりゆっくり…雪さんの優しい笑顔と縁側の柔らかい日差しの様にゆっくりゆっくり。

自分を否定される怖さは若いほど有るのかもしれない。
誰もが映画や漫画の主人公の様にカッコよくは生きられないと分かってるから。

でも、1人でも自分の好きを認めてくれたり一緒に語れる人がいれば嬉しいと思う。

幼馴染や雪さんが うららを変えたと思うけど、本当はそんなにうららは変わってない。
ただ、うららの気持ちが変わっただけ。

羨ましいと思ってたクラスメートが留学という自分の夢の為に努力してる姿。
軽そうな幼馴染が、ちゃんと自分を分かってくれてた事、悩みなんて無いと思ってた幼馴染が仲の良い彼女の事で悩み自分を頼ってくれた事。
雪さんの優しさ。
それに気が付いただけ。

いつもダッシュで走るうららの姿は可愛くてカッコ良い。

一人暮らしでもちゃんとご飯を作って食べて近所の人とも仲良くしてる雪さん。
BL漫画と出会ってドキドキして急いで続きを買いに行く雪さんは可愛い。
本音を言えないうららを優しい瞳で見守る笑顔が素敵。

雪さんの様に、年を取っても凛として淡々と毎日を楽しんで生きたいなと心から思える映画でした。
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