年末に良いもの観ました。
テレビアニメの同じ枠の視聴率争い、BDの売り上げ争い、テレビ局やスタジオ、プロデューサーやスタッフから並々ならぬ影響を受け、2人のアニメ監督は苦悩していく。自分自身が、社会構造に使い潰される者ではないかと苦悩する吉岡里帆演じる遠藤と、自分自身がオワコンではないかと苦悩する中村倫也演じる王子の、周囲の人間に熱意を伝播させる方法の違いが興味深かった。
「真面目なものが報われる」系のカタルシスがめちゃくちゃ味わえる作品。こんな感じで、自分が大変だと感じていることも、誰かの希望になっていると思えるならば、来年もなんとか生きていけるだろう、そう自分自身が感じるような作品であった。