フランス映画祭にて。パリ郊外の地区『バティモン5(サンク)』に生きる人々の抵抗と闘いの物語。
極めて真っ直ぐで、雄弁で、誠実な作品。
自分たちの住みたい土地にいる権利を奪おうとする行政に声を上げ続ける主人公アビー。彼女の行動は、彼女の生き方から無関心・諦感・暴力・抑圧を全部排除している。未来に希望を持っているからこそ、正しい行動で行政に立ち向かっていく。
ルーツが違う移民達の背景とか生きている様子もスクリーンにしっかり映し出されていて良かった。団地という縦移動もある建物が故の、階段上がったり降りたり、物が落ちたりというシーンがとても印象的。