フラニー

ふたりの女、ひとつの宿命のフラニーのレビュー・感想・評価

ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)
4.8
贅沢そうな女とその母?が素敵なホテルのパティスリーで山ほど甘いものを買っている。
そのそばに、ああ若きイザベル・ユペール様♡
お針子のイレーンは、どうやらたった一人の身内、叔父の家で暮らす労働者。
そして裕福な家のスィルヴィアは、一見、素敵な旦那と幸せに暮らしているようなのだが、不妊症で子どもを欲している。

スィルヴィアは若く美人なイレーンにお金で代理出産をして欲しいと持ちかける。イレーンは自分の夢と自由は誰にも奪えないと断るのだが…
素敵なんですもんスィルヴィアの旦那、アコーシュに実際に会ううちにお互い惹かれあってしまう…

観てる私たちにもわかる。ろくな事にならないと想像がつく。やめなよ。

でも、それもイレーンの自由…
いったいどんな女の愛憎を描くんだろうと思っていたけど、それだけでなかった…
イレーンはユダヤ人なのだ。

多くは語らないマールタ監督らしいラスト。

イザベル・ユペールは、ときに少女のようで、ときにどっと疲れ果てた大人の女になってしまうやはりすごい女優。ハンガリー語もペラペ。アコーシュに自己紹介する時だったかしら、『わたしのそばかすは、 誰も忘れない」みたいなことをいうのだが、それもセクシーだったなあ。
スィルヴィア役のモノリ・リリは怪演だった
…。
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