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内なる檻のchiyoのレビュー・感想・評価

内なる檻(2021年製作の映画)
4.0
2022/6/22
イタリア映画祭2022、オンライン配信の長編映画。舞台は閉鎖が決まった刑務所、登場するのは移送先の都合で一時的に残された受刑者12人と刑務官15人。が、ほんの数日のことだったはずなのに、ケータリングに変わった食事が不味かったことで状況は一変。やっぱり、生きていく上で食は大事なのである。そして、受刑者と刑務官という関係性もあり、何か起こるのでは?という緊張がずっと抜けない。中でも、食事を作ることになった受刑者と責任者に指名された刑務官、二人のキッチンでのやり取りが可笑しくも緊迫感がある。かと思えば、停電で一緒に食卓を囲む受刑者と刑務官の姿にほっこりしたりも。ただ、停電が解消された後の行動はなかなかシビア。ラストの会話で全てが腑に落ち、つい二人の過去を想像してしまう。
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