このレビューはネタバレを含みます
閉鎖予定の刑務所に残された受刑者と刑務官。数日間限定の話とはいえ、美味しくなさすぎるケータリングにブーイングが起こり、やむなく料理上手の受刑者に厨房を使わせ全員で所謂"同じ釜の飯"を食べることに…という、ストーリーだけ聞くとなんだか楽しい雰囲気にもにもなりそうな映画だけど、全編通して空気は緊張感で張り詰めており、とてもシリアス。(だからこその、ラストシーンのじんわりとした良さ…!)
ラジョーイアのお料理がきちんと画面に映ることは残念ながらほぼないけど、静かで暗めのトーンの映像が続く中、一瞬映ったトマトソースいっぱいのお鍋の鮮やかな赤色がとても印象的🍅
過去に実際に刑務所として使われていた19世紀のパノプティコンが舞台になっていて、建物の内外を映す映像も美しかったです。
とても好きな作品でした。