Nove

冬薔薇のNoveのレビュー・感想・評価

冬薔薇(2022年製作の映画)
3.4
冬薔薇になりきれなかった男たちのブルース。
父親は、子どもに思っている本音を言わない。
子どもは、自分の気持ちを持て余し、本当の友だちを作れずにいる。
哀愁漂う昔話か、港町から逃げ去るか、臆病者同士手を組むか。
もう港町のカッコいい男は、古びた船舶のように過去の遺産でしかない。
冬空の枯れた場所でも凛として咲く冬薔薇は、残念ながら何処にもいない。
いつの日か、冬薔薇は咲くのであろうか。
Nove

Nove