『永遠の0』は大好きな作品だが、それ以降の山崎貴監督作品がどうも苦手だった。しかし、この作品は『永遠の0』以来、久しぶりに面白く鑑賞できた。
叶えたい願いがあった小学生の一樹（城桧吏）とその友達たち。彼らは謎のおばけと出会い、導かれるままに「どんな願いも叶えてくれる」という不思議な本”おばけずかん”を探すことになる。といった内容。
今回違う作品を鑑賞する予定が、ふとこの作品が目に留まり、神木隆之介と新垣結衣が好きなこともあって、観てみることに。
子供向けファンタジー作品と聞いていたので『DESTINY 鎌倉ものがたり』がすぐ頭に浮かんだ。
観始めてすぐ「もしや…山崎貴監督作品なのか？！」と思ったら、まさかの同じ監督。
『ゴジラ-1.0』や『アルキメデスの大戦』のレビューでも酷評させてもらったが、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』も『SPACE BATTLESHIP ヤマト』もホント酷かったので、同じ監督と気が付いた瞬間、力が抜けた。
さて、一番驚いたのは、神木隆之介の出番の少なさ。笑
予備知識なしで観たので知らなかったが、神木隆之介と新垣結衣が主役だと思ったら全く違い、主演は『万引き家族』や『約束のネバーランド』にも出ていた子役の城桧吏。うん、イケメン。
『妖怪ウォッチ』的おばけなど、少々チープな所もあるのだが、異空間になってしまった街のバグり具合や、屋敷のギミックなど映像面の演出が斬新でよかった。
また、子役達やガッキーをはじめ、俳優陣がみなイキイキと演技をしていた。神木隆之介はこういう作品ではよりイキイキしている気がする。笑
終盤の大ボス辺りは、おばけというより、”モンスターゲーム”みたいな感じで「何だかな～？」とは思ったが、ラストは好きな終わり方だった。
最近の『正欲』でのキャラが話題となったガッキーだが、本作では『逃げ恥』などの代表作などで見られる”純粋で明るいキャラ”とはまた違った魅力があった。
深いストーリーは無い作品だが、「邦画のVFXも一昔前よりだいぶ進化したな」と感じた映画だった。
