胸焼け映画。誰も味わったことのない最高のコッテリ感。
幼い妹を助けるために奮闘する、目をつけられたらやばい村出身の水属性ビームと、壮絶な過去(なんとなく分かる)からイギリス警察に身を潜めている、戦闘民族で火属性のラーマ。列車事故から幼い子を助けたことによって、2人は親友になるのだが(イチャイチャ)、実は敵同士だったっていうジャンル映画。
人に勧めまくっている「バーブリ」(誰も見てくれない)のS・S・ラージャマウリ監督最新作。相変わらず突っ込みどころは満載だが、それがとってもキュートで病みつきになります。斬新なアクションで全シークエンスに見どころがあります。3時間はあっという間でしたが、ちゃんとインターバルがあった方が、助走が取れてより盛り上がると思いました。
終わりは分かっているのだけれど、それに向かう過程が良いです。ご都合主義とか周りが優しすぎるとか、色々あるんでしょうけれど、それがとっても心地よいし、そんな所が宗教的に感じます。
インドが独立するまでには、沢山の血が流されており、先人たちをリスペクトしつつも、そんな中で勝ち取った現代に必要なのは、力や武力ではなくて読み書きなんだと、力技でまとめ上げるラストにスマートさを感じましたね。
「ナートゥダンス」がとっても好きでした。(ウェストサイドストーリーのマンボみたい)
ミクロではなくマクロで。大義のために闘わないといけないぜ!(見終わったら1時間くらいに感じます。)