頼まなくてもメインディッシュしか出てこない映画で、相変わらずラージャマウリ監督らしい作りだけど、『バーフバリ』は前後編の構成で5時間だったことを思い出すと、こちらは3時間になって2時間弱絞ってかなり減量したにもかかわらず、物語はより凝縮された感があってよかった。
よりタイトにするならビーム主軸で後半は切れるんだけど、後半からラーマが主人公という構成のため、実質ダブル主人公ものになってるのは欲張りなインド映画っぽいなと思う。
前半はラーマがなぜあのように立ち振る舞うのか意図が見えないんだけど、中盤、彼の生い立ちを見せることで一気にドラマティックに。
それからはビームのあまりの素朴さにもうちょい考えて行動してほしいと思いつつ、この2人だからこその凸凹コンビっぷりでキャラの描き分けとして正解だと思う。
ナートゥのシーンが素晴らしくて、あのダンスパーティーを迎えるまでの2人があるから強い絆でつながってるんだと思わせてくれる。
とにかくエネルギッシュな映画を見たい人、インド映画って踊ってばっかりでしょ？とマハラジャで止まってる人たちに見てほしい映画。
どこかジャンプ漫画っぽい感じがするのは気のせい、かも。
